昭和の森でラーメン道。

kamome78

2018年02月09日 16:51

2018年1月13日~14日





昭和の森フォレストビレッジにて2018年最初のねぶり会が行われなので記録に残します。







『食べ終わった手羽先の骨が勿体ないからラーメンの出汁にしてみよう。』


そんな些細な勿体ない根性から生まれたねぶり会もなんと2018年度の活動を迎えることになりました。


最初は手羽先のねぶり骨を煮込んで摂った出汁をサッポロ一番ラーメンと混ぜるだけの簡単なラーメンだったのですが、私と髭茶髪さんが元々ラーメン(家系派)好きだった事もあってどんどん深入りしてしまい、気付くと今ではゲンコツをキャンプ用のハンマーで叩き割るところから始めてしまっています。


そして、勿体ないから始めた思いがいつしか『最高の髭系ねぶりラーメンを作りたい』という野望へと変わり、髭茶髪さんが愛してやまない家系総本山吉村家直系である杉田家の味を追い求めることになりました。


しかしラーメン道はそんな甘いものではなく失敗の連続で、杉田家の味どころか普通に食べれるラーメンすら作れない状況が長い期間続くことになります。


「どうせ俺には毒素しか作れない。」


そんな挫折を繰り返して心が弱っていた時期もあり、市販の鶏ガラスープを鍋に隠し入れるという不正に手を染めてしまう事件も起こってしまいました。


それがねぶり会の歴史に影を落とした『髭系ドーピング事件』です。


しかしそんな暗黒の時期を乗り越え、初めて普通に食べれるラーメンを作ることに成功した前回のねぶり会。


我々の終わりなき挑戦をサポートしてくれる心強い仲間も増えました。


2018年、いざ、飛躍の年へ。


いつかたくさんの人に最高の髭系ねぶりラーメンを味わってもらう為、今年もねぶり精神にのっとり精進していきたいと思います!


















…という、ねぶり会のこれまでのヒストリーと今年の抱負を熱く語っている間にも2人の仕込みはすでにスタートしています。



新春!ねぶり会!


今年初となるねぶり会に2人が燃えないわけがありません。


魚介系つけ麺『酔軒』の店主を自称するシェイクさんと髭系ねぶりラーメンの髭茶髪さんはキャンプ場に到着するなりすぐにスープ作りを開始していました。










もはやキャンプに持ってきていいレベルを超えています。










しばらくすると外で何やら準備をしている髭茶髪さん。

夜の寒さに備えて薪割りでもするのでしょうか?









いえ、そんな訳ありませんでした。


もちろん叩き割るのは薪ではなくげん骨です。


彼は薪割りと同じスイングで、げん骨をキャンプ用のハンマーで何度も激しく叩き続けていました。


「俺はキャンプをする気なんて更々ない」とキャンプ場内で語る髭茶髪さん。


しかし彼はこのキャンプ場内に入る為の料金を、自分の財布から支払っています。








そして仕込みが完了し、ここから長時間の煮込みという長い戦いが始まります。

材料を見る限りではかなり本格的!

回を重ねる毎に、味はともかく材料自体はレベルアップしているようです。








一方、シェイクさんも静かに闘志を燃やします。

魚介系つけ麺という繊細さが求められる一杯を、果たして今回は成功させることができるのでしょうか。

ちなみに過去の挑戦はすべて、シェイクさん自身が酒に飲まれたことにより失敗しています。







こちらも仕込みは順調のよう。

ここからさらに時間を見ながら材料を追加投入していくようです。


うーん、繊細ですなぁ。









そして乾杯~♪

今年もみんな力を合わせて最高の一杯を目指して頑張りましょう!









そして今回より、新たなラーメン店主が参戦することになります。

そうパパさん(以下ロビちゃん)です。

しかし彼は鶏ガラやげん骨も持参していない模様。


一体どんなラーメンを作るつもりなのか…


豚骨系ラーメンを作り最高の一杯を目指す髭茶髪さん。

魚介系つけ麺を作り最高の一杯を目指すシェイクさん。


それに続き、初参戦となるロビちゃんが作るラーメンは、、、













ケンタッキーフライドラーメン!


全く想像もつかない新ジャンルのラーメンが登場となります。


しかしラーメンの可能性は無限です。


現在も全国であらゆるジャンルのラーメンが誕生し続けていますから、私はこのラーメンを受け入れることにしました。



総額3千円をかけて購入してきたというケンタッキー。

何気にスープ材料費においては3人の中で一番高額です(笑)


今後ロビちゃんは、オリジナリティ溢れるロビ系ラーメンで最高の一杯を目指していくのでしょう。









ちなみにケンタッキーフライドラーメンのスープの作り方は至ってシンプル。

1人ノルマ三個づつで食べて採取したKFCねぶり骨に、、、









お水を注いでそのまま煮込み続けるだけのようです(笑)

果たして一体どんな味に仕上がるのでしょうか。






スープ作りは長丁場。

頑張っている3人に私は炙りエイヒレで労います。





そんな時、あの匂いが私の鼻元に漂ってきました。


きっといつものアイツが焼き上がったのでしょう。











手羽先です。

もはやねぶり会のソウルフードです。


それと我々の儚い夢である祭典…

多くの方々と一緒にねぶりラーメンを食べる仮称『第一回ねぶり祭り』時の参加費もきっと手羽先になるでしょう。

参加人数X手羽先2本って感じでしょうか。

きっと当日は白装束に身を包んだ髭茶髪さんが人数分のねぶり骨を大きな寸胴で受け取ってくれるはずです。









そんな手羽先を丁寧にねぶるロビちゃん。

ねぶり構えは前回と同じく縦笛型のツーフィンガーですが、ここから新たな型へと移行していきました。









なんとバキューム型です!


突然、もの凄い音を鳴らしながら手羽先を吸い込み始めました!


これには恐れ入りました。


ただあまりに音がうるさく、幕の外にまでバキューム音が漏れている恐れもあったのですぐにストップをかけました。











シェイクさんは新構えのフルート型を披露しています。

フルートの音色をイメージするかの如く、小鳥のさえずりのようなねぶり音も聞いていてとても心地が良いです。









すると髭茶髪さんがサックス型でそれに応えます。

フルートのねぶり音にリズミカルに絡んでくるサックス型のねぶり音。



あぁ…なんて素敵なセッションなんでしょう。


目を閉じると、まるでオーケストラを聴きに来たかのような錯覚に陥るから不思議です。




























そんなことあるかい


大空を自由に舞う小鳥さんブログより拝借








アホ過ぎる悪ふざけが過ぎましたが、何はともあれこうして生成された大量のねぶり骨を、、、








戸惑いも瞬きもせずに鍋の中へと流し込んでいきます。

こうすることによって完成する鶏ガラと豚骨のWスープに我々のねぶり骨を加えた奇跡のトリプルスープ。

髭茶髪さんは神の水と呼ぶ時もあります。








今回からシェイクさんの魚介つけ麺にもねぶり骨を分け与えることにしました。

これによってシェイクさんのつけ麺も冠にねぶりと名乗ることができるようになります。









順調に進んでいくラーメン作り、昭和の森に緩やかな時間が流れていきます。











今回の髭系ねぶりラーメンは初となる味噌だそうです。

悩んだ末に選んだのは仙台みそ!

仙台と言えば辛ネギ味噌ラーメンで有名ですしね♪


髭系ねぶり味噌豚骨ラーメン…一体どんな味になるのでしょうか。









一方こちらも気になります。

ロビちゃんの作るケンタッキーフライドラーメンです。

他の2人と違ってトロ火でほぼ放置というずさんな管理も逆に興味をそそります。








スープ作りの合間には、シェイクさんが用意してくれたパソコンで吉村家ドキュメントを観てラーメンへ向き合う心構えを養う授業を受ける事も忘れません。

ロビちゃんがイス寝をしているように見えるのは気のせいです。




そんな時、、、








長期間、仕事の都合で福島に遠征していたガブさんが帰って来ました!

おかえりー♪







ガブさんが帰ってきたことで、初めてねぶり会のメンバーが全員集結したことになります!

2018年の始まりに相応しい船出となり、これには興奮を隠せません。














しかし興奮していたのは私だけではありませんでした。








興奮状態となったロビちゃんを止められる者は今のアジアにはいません。

ガブさんから貰ったソーセージを使い、ブログでは到底書けないレベルの言動を髭茶髪さんに対して執拗に繰り返していました。







そして私の隣に座るガブさんも、ソーセージの踊り食いを1人でいつまでもしています。

とんでもない男が戻ってきたものです。






そんなガブさんの奥さんからは、差入れで激辛チップスを頂きました。

自他共に認める辛党の私でも悶絶するほどの辛さ!!

唇は腫れ上がり、しばらくの間ヨダレが止まらない口になってしまいました。

素敵な差入れをありがとうございました。








そんな楽しい時間を過ごしているうちに3人のラーメン作りもクライマックスへ。


幕内が一気に慌ただしくなってきました。


これまでブログでしか見ることができなかったガブさんも、初めて生で見るラーメン作りを食い入るように見つめます。








まずトップバッターとなるのはロビ系ラーメンとなりそうです。

ほほう、初めてにしてはまずまずの麺上げを披露しています。


そして肝心のスープはと言うと、、、







おお!想像以上に濃厚に仕上がっているではありませんか!

KFCねぶり骨の実力をまざまざと見せつけられました。







さらにロビちゃんはそのケンタッキーフライドスープに何かを加え始めました。







なんと担担麺のスープです!


旨そうになりそうであれば何でもありだと語るロビちゃんならではの一杯。



その名も、、、








ケンタッキーフライド担担麺


…の完成です(笑)


まさに未知のラーメンであることは間違いなさそうですが味の方は、、、










ヤダなにこれ…


このラーメンめっちゃ、、、














旨いじゃんっ!!


ケンタッキーフライドチキンの味付けと鶏のコクがしっかりとスープにうつっており、そこへ重なってくる担担麺レトルトスープとの相性抜群!

一見ミスマッチと思われるこの組合せは大成功と言えるのではないでしょうか。


ケンタッキーフライドチキン出汁の味を例えるならば、スパイスの効いたコンソメスープとでも言いましょうか。

どこか素朴で懐かしい味。

なので派手なトッピングや出汁に下手に他の材料を加えず、シンプルさを貫いたのも勝因なのかも知れませんね。








ロビちゃん自身もこの出来栄えには満足ようであっという間に完食完飲。

美味しい一杯にガブさんの表情にも笑みがこぼれます。









しかしその様子を淡々とした表情で見つめる男が一人。

対抗心メラメラってやつです。









しかし内なる闘志を燃やしていたのは髭茶髪さんだけではありませんでした。


シェイクさんです。


ロビ系に続く2番手としてラーメンの仕上げに入ります。


完成前の景気づけとして焼酎を一気飲みするシェイクさん…


本日もかなり酒に飲まれているようです。















本当に…大丈夫なのか?(笑)


教えてくれ!

今のあなたは本当にラーメンを作れる状態なのか?!








しかしこの自家製チャーシューを目の当たりにすると期待をせずにはいられません。

元々トッピングやスープ作りにおける素材にはあくなき拘りを見せるシェイクさん。

普通に作りさえすれば本来不味くなる訳がないのです。




そして、、、








シェイク系魚介ねぶりつけ麺


…の完成です!




それでは早速頂いてみましょう♪

果たして前回のリベンジなるか。













ヤダなにこれ…



このつけ麺めっちゃ、、、


















ザラザラしてる。









さらに誰かのねぶり骨もまんま入っています…(鳥肌)

もしこれが髭茶髪さんが根本までくわえていたねぶり骨だったら…と想像するだけで身体の震えが止まりません。


これは完全にアウト!!!w


我々が認めているねぶり骨はあくまでスープの出汁としてであり、トッピングとして使用するなんて聞いてません。


浮いている麩は固くて飲み込めずまるで紙粘土を食べているようですし、つけ汁にも粘度がないので麺に全く絡まずザラザラだけが付着します。

つけ汁の味自体はまずまずなだけに残念としか言えませんね。

しかし結果として今回もシェイクさんから最高の一杯が生まれることはありませんでした。


総評として、今回のシェイク系魚介つけ麺の失敗を漢字二文字で表現するならこれに尽きると思います。



それは、、、







『自滅』





次に期待しましょう。










そして大トリを飾るのはやはり大御所の髭茶髪さん。

初となる髭系ねぶり味噌豚骨ラーメンの仕上がりに注目が集まります。

そして全員の腹もだいぶ膨れてきていますw









髭系伝統であるダイソー製の平ザルを巧みに操り麺上げをする姿は、やはり他の2人とは貫録が違います。


そして最後に私が用意した白髪ネギと味玉をトッピングすれば、、、










髭系ねぶり豚骨味噌ラーメン


…の完成です!









見た目からもとても濃厚な感じがしますね。



さて、果たしてお味の方は、、、









う…!




う、うぅぅ~…















うめえぇ~…(震え声)



…っていうか、、、



めっちゃ旨めぇぇっっ!!!



これはお世辞抜きでお店で食べてもお金が払えるレベルだと思います!


豚骨と味噌がとてもマイルドに仕上がっており、そこへ白髪ネギのシャキシャキ感が良いアクセントになっています。

それとゲンコツの量もこれまでより大幅に増やしたことも大きいでしょう、スープのコクが違います。

後はやはり大前提として、味噌自体が美味しいということ。

味噌の受け皿が広いことも勝因のひとつだったのでしょうね。

相当失敗しない限り、味噌ラーメンは美味しく食べれると思います。









前回に続いて今回も成功を収めた髭茶髪さん。

全員からあまりに褒められて有頂天になってしまったのか、締めているジャンパーのチャックが違うジャンパー同士になっていました(爆)


しかし彼が追い求める味はあくまで家系の豚骨醤油。

これに浮かれずに精進を重ねて欲しいと思います♪









すべてのラーメンを食べ終えたところで新春ねぶり会も閉幕。


全員がそれぞれ自分の車へと散って行きました。










翌朝。


我々は朝食を摂らずにコーヒーだけを飲み急いで撤収。


9時ちょうど頃には昭和の森を後にしました。









そして向かったのは杉田家千葉店。

ここで全員で朝ラーをし、髭系が追い求める味を舌に焼き付けてからそれぞれ帰路に着きました。




ラーメンの道に終わりなし。


今年も最高の一杯を追い求め、髭茶髪さんの戦いは続きます。








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