オーシャンズキャンプPART15

kamome78

2018年05月28日 16:06

西暦:2×18年×月×2日

場所:第二オーシャンズパーク(仮名)  

報告者:スコット(仮名)






アメリカからブラッド(仮名)が一時帰国する。


その報告を受けたオーシャンズは緊急召集を発令し、第二オーシャンズパーク(仮名)でブラッド(仮名)と久しぶりの再会を果たすこととなった。


その時の様子をダイジェストで報告しよう。





~過去のオーシャンズはこちら~








俺が第二オーシャンズパーク(仮名)に到着したのは午後7時頃だったろうか。








すでに多くのメンバー達は召集しており、夕飯を食べ終え睡魔に襲われている者もいる状況だった。

この状況を見る限り、今回も過酷な訓練などは一切行われていなかったようだ。


オーシャンズが結成されてから早6年…


結成当時は夕飯も忘れるくらい過酷な訓練に励んでいたものだが、もはやあの頃のような活発さは一切なく、今ここにあるのは『老い』という逃げることができない現実だけだった。










そしてそこにブラッド(仮名)もいた。










しかし久しぶりの再会だってのに、ブラッド(仮名)はピクリとも動くことはなかった。


そう、眠っていたんだ。

グッスリとね。



ただ座りながら下を向いて寝ちゃってるもんだから呼吸がしづらいのか、眠ってはいるものの、その表情はもの凄く苦しそうだったよ。











マット(仮名)にジョージ(仮名)…


その後もオーシャンズメンバーは続々と駆け付けてきた。

気づけば最近のオーシャンズの中でも一番多い参加人数だったのかも知れないな。

これもブラッド(仮名)の人徳ってやつだろう。


とはいえ当初は11人だったオーシャンズも今や総勢17人の大所帯。

本音で言えば全員で揃いたいものなんだが、それは本当に難しいことなんだ。












久々に大人数が集合したオーシャンズ、この日も色んな料理が回っていた。

激しく損傷した水餃子にワイルドに焼き上げたピザ…








他にも、半生に茹でた豚肉にネギを1本刺さした謎の料理から新鮮素材を使用した逸品までそれはもう様々だった。

しかしその中でも特筆すべきだったのは、チョコバット(仮名)が放つ数々の料理だったな。

そのどれもが最高に旨かったんだ。








しかし、そんな大活躍のチョコバット(仮名)に危機感を募らせるメンバーもいた。



1人目はアメリカから一時帰国中のブラッド(仮名)だ。

元々チョコバット(仮名)は、ブラッド(仮名)がアメリカへ行っている間だけの代役メンバーとしての加入という前提がある。

しかしブラッド(仮名)がいない間のチョコバットの献身的な活躍と懸命なロビー活動は、完全にブラッド(仮名)を食ってしまっている感があるからだ。


次に2人目は、俺の勝手な想像なんだがエリオット(仮名)だ。

元々エリオット(仮名)は長年オーシャンズの富豪として君臨し、フォアグラや極厚ステーキなどをメンバー達に振る舞ってきてくれた存在だ。

しかし高価なギアを使って高価な料理を振る舞うチョコバット(仮名)の登場によって、その立ち位置が食われかけてるような気がするんだ。

きっと本人もそれを感じ取っているはずさ。







そんな理由からか、並んでいるこの3人を見ていると何となく頭の中にこんな図式が浮かんでしまうよ。

もちろん、実際はそんな事全くないんだがな。










しかしそんな図式への危機感を抱くブラッド(仮名)は、チョコバット(仮名)を牽制する発言をしきりに繰り返していた。


ブラッド「チョコバットはあくまで俺の代役なんだからさぁ~、そこんとこ勘違いしないでよね」


まあ、こんな感じさ。

こう言ってはなんだが、かなりの先輩面だったことを覚えている(笑)

オーシャンズの縦社会もなかなか厳しいものなのさ。











しかしそんなチョコバット(仮名)への危機感はオーシャンズ内だけでは収まらなかった。


チョコバット(仮名)が作るそれを見た瞬間、周囲がざわつき始めたんだ。











チャーシューだ。





チョコバット「自分はねぶり骨が入ったラーメンに全く抵抗ないんで全然食えますよ。」

話しの中でねぶり会の話題になった時、そう語っていたチョコバット(仮名)。

このあまりのタイミングの良さは、まるでねぶり会へのロビー活動と思わざるを得ないほどのタイミングだったんだ。





しかし当然、それを快く思わない人間がいることも忘れちゃいけない。












マッドだ。


チョコバット(仮名)のチャーシューを見た瞬間、明らかに顔色が曇っていたんだ(笑)








そして「食わせてみろ」と言わんばかりに、半ば強引にチョコバット(仮名)のチャーシューを味見するマッド(仮名)。


絶対美味しいはずなのに、「違う違う。こうじゃねーな。」と震え声で全否定していたっけな(笑)


鈴木雅之もビックリってやつさ。









しかし俺の隣に座っていた魚介系つけ麺専門店『酔軒』店主のS氏は、チョコバット(仮名)チャーシューを、、


「俺のつけ麺に絶対に合う!!!」


と大絶賛していたよ。

でも俺からしたら、酒に溺れいまだ一度も食べれるつけ麺を作ったことのない人間がよく言えたもんさ(笑)










その後は色々な話題で盛り上がり、それぞれがそれぞれのタイミングで就寝していった。

最後まで残った俺を含めた5人は暗闇の中で急遽、訓練を行うことにしたんだ。

その名も、、、『絶対に笑ってはいけない訓練』。

潜入捜査において笑いは天敵だからな、どんな状況下でも笑いを耐えられる忍耐力を養わなければいけないんだ。

しかしこの訓練は過酷を極めた。

ブラッド(仮名)による軽快かつイラッとするダンス、通称『イラッとダンス2018』が炸裂するとチョコバット(仮名)はものの2秒で爆笑していたよ(笑)








しかし最強の敵は間違いなくジョージ(仮名)だった。

顔に下からライトを当て、口に咥えたおつまみイカを高速で口内に出し入れする『妖怪イカじじい』には全員が爆笑するしかなかったんだ。

TVで観るくだらない一発芸人なんかよりよっぽど笑えたぜ。










そして翌朝。

いつもの通り、俺は車の中で目覚めた。








ふいに隣に停車していた車を覗くと、見覚えのあるチャーシュー担当も車の中で寝ていたよ(笑)










そんな俺の朝食は茨城県で購入した地卵だった。





炊きたてご飯に地卵を乗せたTKG(たまごかけご飯)。


もちろんこれだけでも最高だが、この日の俺はこれだけでは終わらなかった。

このTKGに、さらに地卵で作った目玉焼きと玉子焼きを添えることにしたんだ。


するとメスティンがどうなるか分かるかい?









たまご好きには堪らない、黄金色に輝く至高の玉手箱に変貌するんだ。

俺はこの玉手箱を、『たまご好きコンプリートボックス』と呼ぶことにした。




そして俺は、このコンプリートボックスを作ったことできっと満足しちまったんだろうな。

これ以降の写真を一切撮ってなかったんだ(笑)


だから俺からのオーシャンズ報告はこれで終わりだ。



それじゃ、またな。







完。


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