2016年02月11日
オーシャンズキャンプ PART6
2016.2/6(土)~7(日) 場所:第一オーシャンズパーク(仮名)
オーシャンズ 緊急集合!!
※このレポは過去作同様、映画「オーシャンズ13」的要素を加えた完全なる身内ネタとなっております。
もちろんキャンプの役にも全く立たない内容となっておりますので、興味のある方以外は絶対に続きをクリックしないでください。
オーシャンズPART1
オーシャンズPART2
オーシャンズPART3
オーシャンズPART4
オーシャンズPART5
オーシャンズ 緊急集合!!
※このレポは過去作同様、映画「オーシャンズ13」的要素を加えた完全なる身内ネタとなっております。
もちろんキャンプの役にも全く立たない内容となっておりますので、興味のある方以外は絶対に続きをクリックしないでください。
オーシャンズPART1
オーシャンズPART2
オーシャンズPART3
オーシャンズPART4
オーシャンズPART5
この日、俺達オーシャンズは緊急で集まることになった。
なぜなら、オーシャンズの存続に関わりかねない事態が発生したからだ。
ただもちろん、普段は社会の荒波の中で生きている俺達、必ずしも全員が集まれる訳ではない。
エリオット(仮名)、カール(仮名)は仕事により参加不可。
ジュリア清志(仮名)もどうしても譲れない任務があるらしくてな、残念ながら駆けつけることができなかったよ。
※写真は本人ではありません。
詳細は分からないが、きっと家族と雪を愛する彼らしい任務だろう。
そして俺自身も、本当なら行ける状況ではなかった。
でもなんとか駆けつけることに成功し、昼頃に第一オーシャンズパークに到着したよ。
そんな、オーシャンズが緊急で集まるほどの緊急事態とは一体何なのか、、、
それは、ブラッド(仮名)が潜入捜査の為、最低でも5年間ロサンゼルスへ行くことが正式に決まったからだ!
日本での残された時間はごくわずかとなり、急遽オーシャンズの集合がかかったんだ。
そう、これがブラッドにとって最後のオーシャンズなんだ。
最初にこの話を聞いたとき、しばらくは現実を受け入れることができなかったよ。
いつもは陽気な中国人のチン(仮名)もさすがにショックだったんだろう。
やり場のない怒りをぶつけるかのように、少し離れた場所でいつまでも薪を割り続けていたよ。
ただ残念だったのは、斧の切れ味が悪いらしくて薪が全然割れてなかったってことだ。
そしてこの日はさらに、我々にとって想定外の事態が待ち受けていた。
ブラッドがロサンゼルスに行く…
そんなオーシャンズ最大のピンチの情報を聞きつけたアイツが、我々の前に姿を現したんだ。
イアン・ポールド(仮名)
独特のファッションセンスを持つプロゴルファー。
派手でユニークな出で立ちで人気があるが、調子に乗り過ぎて悪者になる時も多い。
酔うと白目になる事でも有名だが、本人曰く「前は見えている」という。
数年間からイングランドに居住を移して生活しているが、そこでも仲間達からの信頼は厚い。
オーシャンズ、そしてブラッドの為にイングランドより執念の参加。
イアンとは一緒に牡蠣を食べたりもした仲であり、オーシャンズメンバーにとっても大事な親友なんだ。
もし彼がイングランドに行くことがなければ、間違いなくオーシャンズのメンバーになっていただろう。
なぜなら、彼が仲間を大事に思う気持ちは、オーシャンズ愛の原点そのものだからさ。
その証拠に、彼は昔から大事にしている言葉があるんだ。
それは、彼が今日ここにやってきた理由そのものだろう。
それは何かって?
キャンプ仲間は宝物さ。
それが俺達!
オーシャンズ!
その後もメンバーが徐々に駆けつけて来た。
エディ(仮名)に…
マット(仮名)に、、、
バーニー(仮名)ってな。
それにしてもバーニーには驚いたよ。
オーシャンズの活動、そして訓練のすべては極秘になっているんだ。
俺達には絶対に守らなければならないルールがあり、それは『絶対に正体がバレてはいけない』なんだ。
バーニーはそのルールを分かってるのか?
こんな格好で現れたら、極秘どころか500M先からでも気づかれちまうじゃないか。
まぁ、そこが彼らしいっちゃ彼らしいんだがな。
職業通り、まさにギャンブラーな奴さ。
みんなは到着するなりイアンに驚愕していたよ。
一部のメンバー以外には彼が来ることを秘密にしていたんだ。
みんな嬉しい悲鳴を上げ、イアンとの久しぶりの再会を心から喜んでいた。
しかし我々がさらに驚いたのは、イアンはイングランドで大きく成長していたってことだ。
料理スキルも飛躍的に向上しているようで、到着するなりミートパイを作り始めたんだ。
全くなんて奴だ。
まさかオーシャンズでミートパイを食べれるなんて夢にも思ってなかったよ。
そして設営もすごく速かった。
彼の素早い身のこなしは、まるでチンパンジーを見ているようだったよ。
きっとオーシャンズに勝るとも劣らない過酷な訓練をしてきたのだろう。
いや、むしろ劣っていたのはオーシャンズの方かも知れない。
なぜなら、隣のドン(仮名)は自分の幕の張り方をすっかり忘れていたからだ。
オーシャンズの高齢化問題は意外と深刻なのかも知れない。
そうこうしているうちに、イアンのミートパイから良い香りが漂ってきたんだ。
どうやら完成したようだ。
みんなが腹の虫を鳴らしていた時だからな、まさに絶妙のタイミングだったよ。
イアン「焼けたからみんな食べて~♪」
俺達はミートパイの美味そうな香りに欲望を抑えることができず、彼の言葉に甘えることにした。
時間が止まったようだった。
ドン「こ…これ…何?」
ドンは震えた指でミートパイらしき物体を何回もつねっていた。
イアン「触るな!黙って食えこの野郎!」
イアンも震えた声で逆ギレしていたよ。
そう、彼は失敗したんだ。
でも誰でもミスはあるんだ。
俺達はオーシャンズであり仲間は宝物だと思っている。
そんな仲間が一生懸命に作ってくれた料理は、どんな姿だろうがご馳走に決まってるんだ。
だから俺達は食べることにした。
この発がん性物質を、誰が一番美味しい顔で食べれるかの訓練だ。
イアンが見つめる中、俺達は食べ続けた。
そして食べてる途中、イアンが焦げてる部分には紙がくっついていた事を打ち明けてくれた。
そう、何も知らない俺達は焦げた紙も一緒に食ってたんだ。
先に言えよと誰もが思ったが、食べてしまったものは仕方ない。
過酷な訓練だったが、味自体は本当に美味しかったよ。
それ以上に、仲間の為に作ってくれたイアンの気持ちが本当に嬉しかった。
どんなミスでも全員で慰め全員でフォローする。
それが俺達!
オーシャンズ!
その後も俺達はいつものように、作ったものをみんなで分け合い食べ続けた。
この日はいつものような過激な訓練はしなかったんだ。
なぜなら、みんなが1分でも多くブラッドと話しをしたかったからさ。
ロサンゼルスでの話などをしたよ。
のんびり鍋を食べながらね。
最初にイアンが鹿肉で鍋を作ってくれたんだ。
結果的にはここから翌朝にかけ、全部で6種類かそれ以上の鍋が作られることになった。
ちなみに本当は猪の肉を妻に頼んでいたそうなのだが、クーラーに入っていたのは鹿の肉だったらしい(笑)
でも初めて食べた鹿肉は、クセがなくて本当に美味しかったよ。
鹿→水餃子→カレー→焼肉のタレ…など。
具材を食べ終えたら、その鍋に新たな具材と調味料を継ぎ足していく。
そんな二度と同じ味に作れないであろう、レシピのない鍋料理を俺達は作り続け、そして食べ続けたんだ。
オーシャンズに止まることは許されないからな。
次第に鍋の汁は見たことのない色へと変色していったが、どの色も味は最高に美味しかったよ。
でも鍋だけだとさすがに飽きてきたんだろう。
突然ドンが焼き餃子を作ると言い、フライパンにチルド餃子を投げ込もうとしたんだ。
あぁ、もちろん全員で止めたよ(笑)
だって餃子はフライパンに並べて焼くものだからな。
でもそれだけで終わらなかった。
次にドンは、まだ蒸してすらいない冷めた餃子にサラダ油をビチャビチャにかけようとしたんだ。
さすがに見かねたんだろう。
ブラッドがドンから餃子を取り上げ、一から作り方を教え始めたんだ。
ドンは無言で作り方を聞いているようだったが、理解しているかどうかは分からなかった。
だがそれでもブラッドは根気よく教え続けた。
俺達は、そんな痴呆介護にも似た光景を静かに見守っていたよ。
ドンとひとみばあちゃんを重ねながらね。
そうして作られた餃子が全員へと配られた。
ドンは自分では一口も食べずにみんなへ配ったんだ。
そう、ドンは自分が食べたかったんじゃなく、仲間に食べて欲しくてこの餃子を作ろうとしていたんだ。
俺は目頭に熱いものを感じたよ。
たとえ形が崩れて見栄えが悪くても、俺にとってはNo1の餃子さ。
そして夜になり、、
仕事を終えたアンディ(仮名)とジョージ(仮名)も合流してきた。
そして俺達は語り合った。
ブラッドが帰ってくるまでの5年間、必ずオーシャンズを守り続けると約束した。
俺達は悲しみ合うのではなく、笑い合った。
笑って見送る…
これがブラッドへの一番の餞だと思ったからだ。
そして気づくとブラッドはイス寝をしていた。
きっと明るくしていても、色々と疲れていたんだろう。
俺達は餞別として、そんなブラッドへ最後の訓練を行うことにした。
鼻の穴にニンニク煎餅を置かれても、眠り続けることができるかの訓練だ。
いや、今思えば訓練というより実験だな。
検証結果は、『一瞬「フガッ」と苦しそうな声は上げるが眠り続けることができる』だった。
まぁ、こんな検証結果を知ったところでクソの役にも立たないけどな(笑)
それでもみんな笑っていたよ。
だけどこれがブラッドへの最後の訓練だと思うと、全員が笑いながらも激しい寂しさに襲われたんだ。
でも俺達は、どんな悲しみも笑顔に変えて乗り越えて見せる。
それが俺達!
オーシャンズ!
翌朝、俺達は起きるといつものように朝食をした。
いつものオーシャンズと変わらない朝。
いや、もしかしたらいつもと同じようにしようとしていたのかも知れない。
ブラッドと過ごすオーシャンズ最後の朝だった。
しかしそんな朝でもバーニーの淹れるコーヒーは格別だった。
バーニーは1人1人へ丁寧にコーヒーを淹れ続けてくれたよ。
そんなバーニーから受け取った息子への素敵なプレゼントの中に、見覚えのあるステッカーが紛れ込んでいた。
まさかこんな朝に俺の手元に届くとはな(笑)
でもi:naさんのお蔭で笑顔がでたよ、ありがとう。
そしてこの朝、オーシャンズに新たなメンバーが加入することになった。
厳しい審査を経て、イアンが正式にオーシャンズに加入することが決まったんだ。
感謝の意を込め深々と頭を下げるイアン。
期間はブラッドが帰って来るまでの5年間だ。
その先はイアンも高齢だからな、その頃の彼の痴呆具合と相談しながら決めることにするよ。
俺達がブラッドと最後に食べたオーシャンズ料理、それは昨日から全員で作り続けてきた鍋だった。
あらゆる食材と調味料が融合した、まさにオーシャンズ鍋と呼ぶに相応しい究極の鍋だったよ。
そして、、、俺達は解散した。
5年後、ブラッドが帰ってくる日まで俺達は待ち続ける。
だからサヨナラは言わなかった。
サヨナラだけどサヨナラじゃないと、やまだかつてないWinkも歌ってたしな。
だからその時まで、、元気でな。
俺達ずっと!
オーシャンズ!
Posted by kamome78 at 19:15
│オーシャンズ