2018年07月26日
印旛沼サンセットの親父達。 ~灼熱地獄編~
2018年7月14日(土)~15日(日)

約半年ぶりにあの日の親父達と印旛沼サンセットヒルズで再会してきました。
さらに3年半ぶりの再会となる新たな親父との再会…
灼熱地獄の中で繰り広げられた加齢臭漂う人間ドラマを記録に残します。
注意:壮大なスケールを感じさせるオープニングと彼の背中ですが、この先は熱中症寸前の親父達が元気と食欲をなくし、食いきれない料理の処理に困り続けるだけのストーリーになっておりますので、興味のない方はスルー願いますm(__)m
再会を誓ったあの日からわずか半年、、、
まんざらでもなかった我々は、再び印旛沼サンセットヒルズに結集することになりました。
しかしこの日の気温予想は最高35℃、最低27℃。
キャンプ場に到着した瞬間から強烈な日差しが、我々親父達の頭部を容赦なく焦がし始めました。
これ以上頭部を焦がされたくない髭茶髪さんは、疾風のバンダナ(紺色のフェイスタオル)を装備して頭の防御力UPを図ります。
うだるような暑さと全身から吹き出し続ける汗…
座っているだけでも体力が消耗され続け、毒にでも侵されてるような身体状態…
この時の私と髭茶髪さんの会話と言えば、「暑い」「死んじまう」「生き地獄」「帰りたい」「誰か助けて」というネガティブな言葉のキャッチボールだけだったような気がします。
そんな地獄へ一人の親父が合流しました。
オニオン鳥さんです。
神奈川キャンパーのオニオン鳥さんは涼しい道志に背を向け、わざわざ灼熱地獄のピーナッツ国へとやって来てくれたのです。
もし私が逆の立場だったらそんな勇気はないでしょう。
今のオニオン鳥さんになら、岩に刺さったロトの剣が抜けるかも知れません。
そんな県外組へせめてもの思いで、私は久しぶりの燻製でおもてなしをします。
「息が苦しい」「朦朧とする」「ずっと車にいたい」「漫画喫茶に逃げよう」
相変わらずネガティブな会話をしながらひたすら酷暑に耐えていると、また一人、新たな親父が到着しました。
3年半ぶりの再会となるhironnpaさん(以下ヒロリン)です!
同じ年頃の娘を持つ父親として意気投合して以来、世代は違えど常に私の心のキッチンで油淋鶏を作り続ける心の友です。
※ヒロリンが作る油淋鶏は絶品で有名。
翌日は町会祭りの為、早朝6時にはTOKYOへと帰らなければならないというハードスケジュールの中、強行参加してくれました。
「会うことに意義がある。」
ヒロリンからこの言葉を貰った時、あまりの嬉さに心の中でヒロリンを胴上げしたのを覚えています。
そんなヒロリンはラジコンを持ってきてくれました♪
折角なのでもちろんやらせてもらいます。
うほーー♪ めっちゃ速えぇっ!!!
この加速…このレスポンス…
私が中学生の頃に遊んでいたラジコンとはもはやレベルが違いすぎます。
砂埃を巻き上げて走る姿がまたカッコいい~♪
しばらくの間、楽しすぎて夢中になってしまいました。
折角なので髭茶髪さんにもやらせてみます。
ラジコンがスピンする度に「オフォフォフォフォッ!」とバルタン星人のように笑う髭茶髪さん。
高齢者には難しいと思いましたが案外楽しんでいる様です。
ヒロリンのラジコンのお蔭で髭茶髪さんの顔にこの日初めて笑顔が戻りました。
しかし暑さを忘れたのも束の間…
やっぱり暑い!熱い!サァーイッ!
首に巻いたクールタオルを何度も何度も水で洗いながら、とにかく猛暑に耐え続けます。
親父達がピーナッツの片隅で集団熱中症だなんて笑い話にもなりません。
夏バテにはレバーが良いと言うので、千葉県産のスモークレバーをみんなで分け合います。
ピーナッツ国ならではの美味しい食材でおもてなしをするが今回の私のテーマです。
私の燻製も完成。
久々だったので燻し具合が弱かったですが、「失敗じゃない」と相手の目を見て言えるレベルではあります。
その後、1~2時間後にラスト・オブ・オヤジであるi:naさん(以下アイナさん)も到着!
到着して最初の言葉は「ひどい暑さ!だから止めようって言ったのに!」でした♪
そして全員集合したところでカンパイ~☆
ヒロリンに会えてマンモスうれぴーと心の中で叫びますo(*゚▽゚*)o
ここにいる全員が『もてなしたい親父』達の集まり。
暑さに負けるな!と言わんばかりに料理がぞくぞくと出てきました。
オニオン鳥さんからは安定のせせり♪
アイナさんのシロコロホルモンも鉄板の旨さ!
噛めば噛むほど口内一杯に内臓ジュースが溢れます♪←表現キモいw
※写真は髭茶髪さんからのシシャモです。
※音速のスピードで下へスクロールして下さい。
ヒロリンがもてなしてくれるのは、kamomeリクエストに応えてくれて唐揚げ!
油淋鶏じゃなかったのが残念でしたが、彼の作る唐揚げは絶品なのです♪
最高気温35℃のサイト内に響き渡るジュワァーーーッという油の弾ける音。
私はこの光景を静かに眺めながら、この灼熱の中で手作り唐揚げをリクエストしてしまった自分を責め続けます。
美味しい酒に溺れ、すでに立っているだけでも身体が左右に揺れているヒロリンでしたが、この時だけは真剣な表情。
揚げ音のわずかな変化と衣の色で唐揚げを上げるタイミングを見極めています。
ただその前に身体がふらついて鍋をひっくり返してしまうのではないか…
色んな意味で緊迫した時間が流れます。
そして数分後、、、
見事にカラッと揚がったhironnpa特製カラアゲが完成!
そこへすかさずアイナさんが用意してくれた相性抜群のフライドポテトを添えていきます。
なんというボリューム…。
そして一体誰が食べるのでしょう。
でも肝心の唐揚げの味は最高でした♪
特に揚げ加減が絶妙!
上げるのがあと10秒早くても10秒遅くてもこの絶妙加減にはならなかったと思えるほどのジューシーさ。
とても美味しかったです☆☆☆
そして長かった揚げ物祭りが終わると、ピクリとも動かなくなるヒロリン。
燃え尽きて灰になった人間を久しぶりに見たような気がします。
ヒロリン…お疲れ様。
しかし誤算だったのは、酷暑で体力を消耗している親父達に、熱々の唐揚げを何個も食べる元気もなかったということです。
折角たくさん揚げてくれたのに…
ヒロリン…ごめんねw
しかし大量に購入してしまった食材で、家に持ち帰れないモノは強引にでも消化しなくてはなりません。
追い込まれた髭茶髪さんも、このタイミングでサザエを焼き始めてしまいました。
ちなみに写真左上に見える巨大なホンビノスは髭茶髪さんの私物なので消化する必要はありません。
夕方になり強烈な日差しからは解放されましたが、こもった熱はいつまでも我々を苦しめ続けます。
当初は親父達で優雅にサンセットを眺めるはずでしたが、もはやそんな心の余裕はありませんでした。
日が暮れてもフライドポテトが少しも減っていない気がします。
蚊が多くなってきましたが、オニオン鳥さんが虫除け機能付きのLEDランタンを点灯してくれているので安心です♪
ちなみに形は数種類から選べたようなんですが、この形に一目惚れしたそうです。
そのランタンが右か左かは、それなりの経験をしてきた大人なら言わなくても分かると思います。
さすがにこの日は全員がシャワーを浴びます。
グルキャンでシャワーを浴びたのって初めてかも知れません。
印旛沼サンセットヒルズのシャワールームは、グループ毎に時間で貸しきってくれるのでめっちゃ便利でした♪
その後は尽きることない会話で親父達の集いを楽しみ、、、
消灯時間を逆算し、髭茶髪さんが〆の鰻蒲焼を焼き始めます。
これには相当お金をかけているので、食欲体調関係なく確実に食べてもらうつもりのようです。
さらに「米も炊く?」って聞いてきたので、さすがに全員が首をブルンブルン横に振っていましたw
でも鰻はふっくらしていて最高に美味しかったです☆
髭茶髪さんの鰻を焼く技術は相当高いと思います。
なんでラーメンは美味しく作れないのでしょうか?
その答えは謎のまま、髭茶髪さんは就寝。
売れないペテン師のマジックショーのようにテントの中へと消えていきました。
気づけばオニオン鳥さん、ヒロリンも就寝。
うんうん、キャンプは早寝早起きが一番ですね♪
しかしアイナさんだけはまだ寝たくなかったようなので、私とサシで酒を飲み交わしました。
しばらく語り合ったのち、アイナさんが焼いてしまった厚揚げを勿体ないので完食してから眠りにつきました。
翌朝、この日も灼熱の予感を十分に感じさせてくれる朝でした。
朝の時間帯はサイトが日陰になるのが救いです。
私が起きるとすでにヒロリンはTOKYOへ出発していました。
弾丸キャンプありがとうございました♪
またやりましょう!
全く食欲のなかった私は朝食抜き。
暑さによる食欲不振もあるのでしょうが、それ以上に昨夜、寝る寸前まで食べていた厚揚げが原因かと思われます。
髭茶髪さんも熱帯夜で全然眠れなかったらしく同じく体調不良。
私と同じく朝食抜きにしていました。
結局、食べきれなかった食べ物はそれぞれ物々交換し、サイトに直射日光が当り始めた頃に解散となりました。
灼熱の中でのキャンプでしたが、親父達とこの苦しみを共有できて今ではそれも楽しかった思い出となっています。
アイナさんとオニオン鳥さんの神奈川組が、涼しい道志に背を向け、わざわざ高速代をかけ、3連休の渋滞を乗り越えて灼熱のピーナッツ国に飛び込んでくれた勇気を私は一生忘れません。
私が逆の立場だったら絶対に行きたくないからです(笑)
次回もしまた夏にやることがあるならば、その時は喜んで道志に向かわせて頂きます!
ヒロリンが言っていた「会う事に意義がある」をこれからも大事にしていきましょう♪
完。
Posted by kamome78 at 17:01
│印旛沼サンセットヒルズ